まさかの「慢性骨髄性白血病」夫を支える妻blog

がん罹患者の家族のblogです。

まさかの「心筋梗塞寸前」緊急入院&手術

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昨夜、ジムの帰りに買い物へ寄ったスーパーで、胸が痛いと言い出した夫。タダならぬ様子にすぐに慢性骨髄性白血病で受診中の県病院へ電話をかけ、病院へ行きました。

「救急車を手配しましょうか」と言われるも、既に車に乗っていたのでこのまま向かいます、15分間程ですから、と。

 

その時にもう、これは入院だな、と思っていましたが、まさかそのまま緊急手術になるとは思いませんでした。

 

「それほど命に関わる状態、ということです」と、ドクターに言われて、ショックを受ける妻。

 

夫は、8年ほど前に労作性狭心症を発症して、ステントが4本入っています。今回の担当医にそう告げると、驚かれました。

「4本?どんな狭心症なんですか、そんなに入れるって普通聞かない」

ええ、当時も命拾いしたと言われましたよ。当時の看護師さんが「きっとご主人は、うっ!って苦しい思いをしていないから、大変な状態だったという意識がなくて、性根は入らないでしょうね」と言っていましたが、その通りでした。

 

夫は前回は右の太い血管に4本、今回は左の太い血管が、2箇所詰まりかけていて、ステントを入れました。少なくとも追加で2本。合計6本。

 

「ここが詰まったら、本当に死にますよ」

 

と、検査画像を指し示しながらドクターが言う。

もう、いいです。私、ハートが繊細なので一度だけで十分ですから。夫と違って、妻は一度で理解できます(涙目)

ただでさえ、普段から言葉の暴力に業務上やむなく耐えている非常事態ですから、さらなる鞭打ちはおやめいただきたい。ドクターはそんなこと知らないし、わざわざいうのもなぁー。

 

そして、もう一本の血管は硬くて細いワイヤーが通らないそうで、今回は断念。次回トライ、とのこと。

 

造影剤は腎臓に負担をかけるので、腎臓の悪いご主人にはあまり使いたくない、と言われて、きょとんの妻。聞いてませんけど。

 

そこからさらに、ドクターから「ご主人は病識がない」のご説明いただきました。

もう、ため息しかありません。私は、血液検査の結果は、未だかつてないほど良好としか聞いていませんでしたから。

 

夫は、心臓が悪いと思っているようですが、動脈硬化ですから。脳で同じことが起きたら、どうなるかわかってます?と聞きたい、が、ぐっと堪える。

 

カテーテル検査ののち、ステント留置になることは想定していましたが、11時ごろに検査室の前に置き去りにされ、心配なのに空腹と眠気と闘う自分が情けなく。

夜の病院は怖いですね。

古い病院の狭い廊下を行ったり来たり歩き回ったり、謎のストレッチをしたり。

夜間の監査室のモニターにしっかり映るのでしょうから、失笑されていたかもしれません。お恥ずかしい。

 

まさか、こんなことになるなんて思いもしないから、携帯の充電も切れて、世の中の全てから切り離されてしまったような孤独を感じました。

 

説明を聞いて、必要物品の紙を貰って自宅へ戻ると、朝刊が届いていました。

 

夫は会社の鍵を持っており、今朝一番で私が会社に鍵を届けました。このミッションが気になって昨夜はほとんど眠れませんでした。

そうかと言って、今から眠れるかというと、歳を取ったせいでしょうか、明るいと眠れません。

 

私は火曜日に休暇を取っていましたが、月曜日に振り替えてもらうようにお願いの電話をしました。

正直、私も胸が苦しくなってきたわ。今回はドクターにしっかりお灸を据えてもらうようにお願いしたい。

命が大事です。

 

胸が痛いと言い出す前、ジムへ向かう途中の車の中で「今日のランチは何を食べたの?」と聞きました。私の休日なので、お弁当をお休みしたのです。

「チキンカツ」というので、そのチョイスは如何なものか、と笑い合ったばかりでした。そんな選択の積み重ねで身体は作られていくのでしょうね。

 

ドクターの説明によると、1週間は血栓などができて血管に詰まる可能性があるので経過観察、その後にもう一度、別の血管にカテーテル留置をトライ、と聞いているので少なくとも10日ほどの入院かと思いますが、夫は以前のカテーテル留置が一泊二日だったため、直ぐに退院できると思っているようです。

まあ、その説明はドクターにお任せしたいと思います。

 

でもきっと、今回も命拾いしたのだと思います。この命、大切にしてほしい。そう願います。

 

グリベック心筋梗塞のリスクになるので、それを危惧して4錠のところを2錠で経過観察だったのでしょう。

慢性骨髄性白血病、薬でコントロールできる病気になったとはいえ、基礎疾患があるということは怖いことですね。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。みなさまもどうぞ、お身体大切にお過ごしください。