魚食屋れすとらん びび
2017,8,2(水)晴れ ランチデート 魚食屋れすとらん びび
私はシフト制の仕事をしています。夫は土日が休みなのですが、最近は検査のために平日も休みを取るようになりました。
病院は午後1時の予約になっていて、12時前に採血へ行き病院の食堂でランチを食べて診察を受ける、という流れになっていたのですが、
朝早くに採血をして、美味しいランチを食べた後で診察へ行く
というようにすれば、待ち時間も省略出来て美味しいものも食べられるんじゃないか、ということになり。
夫が以前より行ってみたいと話していたお店へ行くことになりました。ネットで営業時間を調べていた夫の様子を見ていた私は「予約すればいいのに」と思いましたが、控えめな性格なので(笑)黙って彼の運転する車に乗って出かけました。
お店の人に茶碗蒸しを勧められて、勧められるままにオーダーしたのが「茶碗蒸し」
隠れて見えませんが、中には「牡蠣」が入っています。タバスコをかけて食べるとおいしいというのでかけてみると酸味と辛みが味を引き締めておいしい。
茶碗蒸しを食べた時点でかなりお腹がいっぱいでしたが、それでもペロリ。
このあと、ご飯とお味噌汁とお新香が。他のテーブルのオーダーを聞くと、「ごはん少な目」という方も多いようでした。
ランチデートとはいっても、会話は少なめ。結婚20年の夫婦なのでそれくらいが自然でしょうか。
慢性骨髄性白血病と診断されて、強い恐怖を味わったけれど。
通常の成人の場合4錠が処方されるイマチニブ(グリベック)を半分の2錠で様子を見ている夫。今のところ大きな副作用は出ていません。本人は自覚症状はない、と言っています。
糖尿病の治療もしていますが、少しずつ数値は良い方向へ経緯しています。
現在心配されているのは「骨髄抑制」という副作用ですが、本日の検査結果からも「下げ止まり」かな、というお話で、しばらく様子を見たうえで3錠に増やしましょう、という話でした。
治療当初は低用量でも、やはり4錠へ向けて増量していくということのようです。
我が家はこれから大学へ進学する高校三年生がいますが、今日、夫がポロリとこんなことを言いました。
「アイツが大学を卒業したら、管理職じゃなくて、のんびり仕事をしてもいいよね」
弱気ともとれるような発言をすることが珍しい夫。
私は少しびっくりしました。発破をかけるつもりで「具合悪くないんでしょ?私が受け取る遺族年金に影響するから、働けるならガッツリ働いてよぉ。」と笑っていいましたが、「それもそうだね」と夫。いやいや、遺族年金なんて大して変わらないから。
夫はそういえば、しばらく前にこんなことも口にしていました。
「慢性骨髄性白血病って進行性の病気だよね。薬って進行を抑えるだけで治すわけじゃないんだよね」と。
ドクターの説明や書籍やネットの情報から、彼の言うことに間違いはないと思います。
「ずっと高額な抗がん剤を飲み続ける」とか「進行を抑えるだけ」とか「薬が効かなくなったり副作用が強く現れたら次の手段もある」などと言われ続けたら、相当のストレスでしょう。配偶者である私も、人生が危うくなったような不安を覚えます。
ランチデートも記録に残しておくことにしました。好きなものが食べられなくなる日もいつかやってくるかもしれません。
悪性リンパ腫を経験した知り合いは、お刺身なども食べられない時期があると話していましたし。
健康に気を配りながらも、彼が好きなことができるように、サポートしていきたいと気持ちを新たにしたのでした。
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