まさかの「慢性骨髄性白血病」夫を支える妻blog

がん罹患者の家族のblogです。

役割分担の崩壊が妻のココロを蝕む?

共働きなので、家事分担は当然のこと、と言うわけで、我が家ではお弁当は妻が作り、朝ごはんの準備は夫がする、というのがお約束ごとだった。

 

が。

 

爪囲炎(夫は慢性骨髄性白血病で闘病中。グリベックの副作用、皮膚の乾燥や爪囲炎が出ている)から指先のひび割れが進むにつれて、夫は家事をしなくなった。

よく動くいい夫だったのに、最近はソファにデーン!と座るか横になるだけで、何もしない。

 

不満なのか?といえば、それは不満であることに違いはないけれど、このような状態が進行して働けなくなるのではないか?という不安がよぎり。

 

夫は、指先が割れて痛い、と言って保湿用の白い手袋をして出勤するようになった。

キーボードを叩くのが辛いというのだ。

 

背広に白い手袋。

まるで、高級ブランド店の店員が白い手袋をしてバッグを触っているような。

 

家事の負担が増えると、私だって疲れちゃう。

だから本当は勤務時間を1時間減らしたい。

でも、減らすと収入が減る。

だから、何とか頑張ろう。と思っていたけれど。

収入が減っても、1時間減らしたい。体が途方もなく辛い。

そんな状態になって、1時間減らしてもらったら、随分と楽になった。

が、だいぶん体が回復して来たら

「来月のシフトから通常勤務でいい?」と聞かれて、いやとはいえなかった。

 

結局、昨日から通常勤務に戻ったのだけれど、たかが1時間、されど1時間。この余裕があるのとないのでは大違い。

 

今日は夫が休み。で、病院の受診日。

いつもなら、夫が喜んで晩御飯を作ってくれる。彼は料理が好きなのだ。

「晩御飯作れる?」と聞くと、作れないかも。と彼が言う。

 

もちろん、作ってくれた方が楽だから、私は作ってくれたら嬉しい。

でも、そんなことより、彼が好きなことが出来ない不自由を感じ始めたことを憂う気持ちの方が強い。

 

慢性骨髄性白血病は、投薬と検査の繰り返し。

高額な抗がん剤の経済的な負担が将来のライフプランへの不安を呼び、明らかな治療効果を感じることがないので自他共に病識も低くなる。

夫も、残業はしない、という条件で職場復帰したにもかかわらず、毎晩21時まで仕事をして、休日にも多くの電話がかかってくる。

 

仕事が今まで通りにできるのは、ありがたいことだ。そう思っているのも事実。

でも、この状態が将来の彼の身体を守るためになるのか?と思うと、病気については素人なので、不安しかない。

それでも、日々のアレコレに追われて、何ができるわけでもなく、ただ時間が過ぎるだけ。

 

とりあえず、夫には主治医にがっつり皮膚科への受診を願い出てもらいたい。

よく効くと噂のステロイド剤の軟膏を貰うなり、肉芽になって膿んでいるところを治療してもらうなりして、痛みから解放してあげたい。

痛みを弱めてくれるだけでもいい。

 

そんなことを考えながら、今日も朝ごはんのパンは私が作りました。

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明日はどんなパンにしようかな♬