グリベックの皮膚障害で手のひらがひび割れて日常生活に支障が!
夫の掌は、ガサガサのボロボロで、このところずっと、皮膚を保護するために保湿用の白い手袋をして過ごしています。
慢性骨髄性白血病の治療のために、グリベックを服用中ですが、一般的には成人1日4錠投与のところ、既往症の関係で2錠投与中。
身体中に紅斑ができ、爪周りに膿ができて、特に掌や指先が乾燥してひび割れて。
夫は好きな料理を作らなくなり、洗い物やお風呂洗いをしなくなり。
「シャンプーやボディーソープが手に沁みるなら、私が洗ってあげようか?」
手が使えないということは、こんなにも日常生活に影響を与えるんですね。
美容師さんごっこ(笑)みたいに「お痒いところはございませんかー?」なんていいながら、彼の日常の不自由を思うと、胸が痛くなりました。
世の中には体験しなければ分からないことがたくさんあります。
がん患者の家族は第二の患者のいわれるらしいのですが、それはメンタルのサポートが必要という意味で言われるようです。
でも、いま、がん患者の妻になって、私が欲しいのは時間です。
夫の協力があってこそ、成り立っていた共働きのバランスが崩れてしまい、妻は頑張るしかありません。
でも、更年期の妻も、体のあちこちに故障があったりして、無理して無理して生きているのが現状。
10月の桜を見かけて、パチリとする、そんな時間もなかなか作れない貴重な瞬間。
あと少しの時間の余裕が欲しくても、一体どこからそんなモノを作り出すんだ?
どうにかしたい。でも、どうにもならない。追い立てられる気配から逃げたい。